安倍首相「まっすぐ、景気回復」「経済で、結果を出す」→2016年1月の実質賃金は27年間で過去最低を記録、アベノミクスは「まっすぐ、賃下げ」で政府も認めざるを得なくなった景気悪化という「結果を出す」

  • 2016/3/24
  • 安倍首相「まっすぐ、景気回復」「経済で、結果を出す」→2016年1月の実質賃金は27年間で過去最低を記録、アベノミクスは「まっすぐ、賃下げ」で政府も認めざるを得なくなった景気悪化という「結果を出す」 はコメントを受け付けていません。

 

まず、安倍首相が公言してきたことを自民党のポスター等で振り返ってみましょう。

▼2014年5月「まっすぐ、景気回復。」

 

今回のポスターには、安倍晋三総裁の大きく力強い横顔のビジュアルに、「まっすぐ、景気回復。」というキャッチコピーを使用しています。会見の中で小池広報本部長は、ポスター制作の趣旨について、「景気回復は、アベノミクス3本の矢の究極の目的であり、景気回復を目指してしっかりやるんだという意志を国民の皆さまに訴えるというものです」と述べました。(自民党のホームページより)

▼2014年12月 衆院選政権公約「景気回復、この道しかない。」

▼2015年10月「経済で、結果を出す」

キャッチコピー 『経済で、結果を出す。』 明日への希望は、強い経済なくして生み出すことはできないという安倍総裁、そして自民党の強い意志を込めました。木村本部長は記者会見で、「今回のポスターを通じて、アベノミクス第二ステージのもと、これまでの三年間を超える結果を出すという自民党の決意を広く国民の皆様にアピールしたい」と述べました。(自民党のホームページから)

さて、「この道しかない」とのことでしたが、アベノミクスで「まっすぐ、景気回復」となる「経済で、結果を出す」ことはできたのでしょうか?

昨日の東京新聞の報道です。

景気の減速、政府認める 5カ月ぶり下方修正 3月月例報告
東京新聞 3月24日付

政府は23日発表した3月の月例経済報告で、全体の景気判断を「このところ弱さもみられる」とし、昨年10月以来、5カ月ぶりに引き下げた。個人消費が振るわず、好調だった企業の収益も中国経済の減速や円高株安で減っている。日銀による金融緩和で企業のもうけを増やし、家計への恩恵波及を狙ったアベノミクスだが、好循環が実現しないまま行き詰まりが鮮明になってきた。

 

そして、きょう厚生労働省が「毎月勤労統計調査」の2016年1月確報を発表しました。3月4日に厚労省が発表した「速報値」では、「実質賃金、3カ月ぶりプラス 1月速報値0.4%増」で、マスコミも3カ月ぶりの実質賃金の増加ということで、今でもググると朝日、毎日、日経、時事通信の記事を読むことができますが、結局、「確報」では3カ月ぶりのプラスはなくなり横ばいとなってしまいました。(マスコミのみなさん、実質賃金がプラスでなくなったこともきちんと報道しましょう) これをグラフと表にしてみると以下になります。

上のグラフを見れば一目瞭然、アベノミクスで「まっすぐ、賃下げ」となっていて、水野和夫さんが明言したように、「アベノミクスは絶対いらない!」のです。上の表は、赤枠で囲ってあるところが実質賃金の最低を記録したところです。アベノミクスはすべての項目にわたってパーフェクトで実質賃金の最低を記録しているのです。厚労省の元データは、1990年までさかのぼれるので確認して見ると、2016年1月の実質賃金は27年間で過去最低です。安倍首相は「17年ぶりの高い賃上げになった」などとウソばかり言っていますが、アベノミクスは27年間で最低の賃金にしたという「結果を出」したのです。下のグラフ(東京新聞3月19日付より)のように「官製春闘」も失速していますから、これまた水野和夫さんが指摘されている「最低賃金1500円がいますぐ必要」です。

井上 伸雑誌『KOKKO』編集者

投稿者プロフィール

月刊誌『経済』編集部、東京大学職員組合執行委員などをへて、現在、日本国家公務員労働組合連合会(略称=国公労連)中央執行委員、労働運動総合研究所(労働総研)労働者状態分析部会部員、福祉国家構想研究会事務局員、雑誌『KOKKO』(堀之内出版)編集者、国公一般ブログ「すくらむ」管理者。著書に、山家悠紀夫さんとの共著『消費税増税の大ウソ――「財政破綻」論の真実』(大月書店)がある。ここでは、行財政のあり方の問題や、労働組合運動についての発信とともに、雑誌編集者としてインタビューしている、さまざまな分野の研究者等の言説なども紹介します。

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