アベノミクスの3年間の結果=貯蓄ゼロは466万世帯増、金融資産1億円以上の富裕層は1.9倍増、富裕層40人の資産は日本全世帯の半数の資産合計と同じ
▼志位さんの2つのツイートです。
フォーブス誌が集計した「日本の富裕層リスト」によると、富裕層上位40人の資産総額は2012年の7・2兆円から、15年には15・9兆円と2・2倍に急増。「アベノミクス」がもたらしたのは、目も眩むような貧富の格差拡大だけだった。税制、財政、雇用――あらゆる分野で格差正す政策が必要だ。
— 志位和夫 (@shiikazuo) March 19, 2016
日本の超富裕層40人の資産は、全世帯の下から53%の世帯の金融資産額(預貯金等)に相当する(日銀調査)。
世界の超富裕層62人の資産は、全世界人口の下半分に相当する36億人の資産に匹敵する(国際NGOオックスファム報告書)。
ごく一握りの超富裕層への富の集中。この是正が大問題だ。— 志位和夫 (@shiikazuo) March 26, 2016
1つめのツイートはすでにブログで紹介していましたが(計算の元データが違うので金額が違いますが)、2つめのツイートについてです。
「家計の金融行動に関する世論調査」や厚労省「国民生活基礎調査」などを使えば、2つめのツイート結果が出るのですが、アベノミクスが始まる前の2012年と、アベノミクスをへて直近データのある2015年の少し細かい表で見てみたのが以下です。(上が2012年、下が2015年の数字です)
そして、貯蓄ゼロ世帯と富裕層世帯(金融資産1億円以上)の同時期の推移をグラフにしてみたものが以下です。
アベノミクスの3年間で貯蓄ゼロは、2012年の1,421万7千世帯(29.5%)から2015年の1,888万6千世帯(37.4%)へと、466万9千世帯(7.9ポイント)も増加しているのです。
一方、富裕層世帯(金融資産1億円以上)は、2012年の33万世帯(0.7%)から2015年の62万6千世帯(1.2%)へと、29万6千世帯(0.5ポイント)の増加で、世帯数では1.89倍も増加しているのです。この金融資産という切り口で見てもアベノミクスは貧困と格差を拡大するものであることが分かります。