「小さな子どもが2人いる、父親を持って行かれたらどうなるのか、自衛隊員の命を大事にしない安倍さんを許せない」 – 安倍政権は自衛隊員と家族の声を聴き「戦争法案」を廃案にせよ

  • 2015/9/16
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(※上の写真は陸上自衛隊HPより)

昨日(9月15日)、2回目の取り組みとなる「自衛隊員と家族・恋人のための安保法案緊急相談」が日本労働弁護団によって開催されました。昨日寄せられた自衛隊員の家族の声を紹介します。

安倍首相には家族の苦しみ、心配がわからないのか

【陸上自衛隊員(20代)の母】入隊後、3、4年は本当につらかったが、頑張り、その後、東日本大震災でも5カ月も東北に入り、奮闘した。家に帰ってきて、話をする子が、この安保法制については水を向けても話をそらす。結婚を進めるが、給料も安く貯金もないのでできないという。安倍首相には本当に腹が立つ。自分に子供がいないから、この母の苦しみ、心配がわからないのではないか、とさえ思う。

この7、8月は休暇で実家に戻る場合でも、どこにいくのか厳しく報告を求められ
妻の親に過ぎない私のことも報告させられている

【陸上自衛隊員の妻の母】この法案が通ると派兵される危険もあり、退職を考えているが、再就職では、とても今の収入は維持できないので、定年まで働かざるを得ないと考えている。ついついすぐ派兵されることはなく定年までの間は大丈夫なのではないか、とよいほうに考えてしまうが甘いのだろうか。娘は友達にもどこにも相談できる場所がなく、自分だけが聞き役になっている。婿はとても外部に相談どころではなく、婿も外部との接触が厳しくなっているようで、この7、8月は休暇で実家に戻る場合でも、どこにいくのか、厳しく報告を求められたようだ。また、家族の「健康調査」と称して、同居もしておらず、妻の親に過ぎない私のことも、報告させられているそうだ。

毎日自衛隊に入隊するのを止めなかったことを後悔している

【陸上自衛隊員の祖母】孫は高校卒業して入隊したが、今は陸自の補給部隊にいるようだ。孫は「立派な自衛官になりたい」と年賀状に書いてきた。まさか、今回のように海外の戦地に派遣されるようになるとは思わなかった。私の勉強不足で悔やんでも悔やみきれない。自分を責めている。不安で夜も眠れない。私の父は戦場に行き、父の兄弟は戦死している。そんなことになったらと心配している。今は自衛隊をやめてほしいと思っている。ただ、直接連絡とれないので、毎日自衛隊に入隊するのを止めなかったことを後悔している。足が悪いのでデモに行きたいがいけないのが残念。娘(孫の母親)とは、この話を不憫でできない。新聞の記事を見て、自分の声を電話で伝えたかった。

海外に行くことを承知して自衛隊に入ったわけではない

【陸上自衛隊員(30代)の母】息子は大学を出る際に、現職自衛官に誘われて自衛隊に入ることになった。自衛隊に入隊する際は国内業務だけという話だったのに、今回の安保法制は納得がいかない。海外に行くことを承知して自衛隊に入ったわけではない。イラク派遣の際には両親に対して「親御さんは、海外に行っていいか転勤してしてもいいか」というアンケートがあったが・・・ちなみに、息子は今回の安保法制について親には何も言わない。安保法制には反対。急にそんなことを言われても困る。

安保法制が戦争につながるということが恋人や国民に伝わっていないことについて非常に不安を感じる

【陸上自衛隊員の恋人】今回の安保法制もあって、恋人に自衛隊を辞めるようにいっているが、辞めると言いつつも、引き継ぎが云々言って辞める気配がない。自分は今回の安保法制について非常に不安に思っているが、恋人や恋人の周りの自衛官は、自分自身の問題とらえられていないか諦観があるようだ。また、仮に辞めたとしても、ほかの仕事が勤まらないとも考えているようだ。安保法制が衆議院を通ってから心配になって不眠症になった。安保法制が戦争につながるということが恋人や国民に伝わっていないことについて非常に不安を感じる。

人を殺したり殺されたりすることなるのではと心配だ
今回の緊急電話相談も息子に頼まれて電話した

【防衛大学の学生の父】息子が防衛大学に行っている。今回の安保法制があって、そのまま自衛隊に行っていいものか心配だ。人を殺したり殺されたりすることなるのでは。また、今の情勢からすると、自衛隊の志願者が減ったり現職自衛官が辞めたりするので、自衛隊に入った後で辞められなくなるのでは。防衛大内にも不安に思っている人が多いようだ。今回の緊急電話相談も息子に頼まれて電話した。

自衛隊員は法律で政治的活動が禁止されているため、本当だったら、一番声を上げなくてはならないのが、できなくてもどかしい

【陸上自衛隊員の妻】法律で政治的活動が禁止されているため、本当だったら、一番声を上げなくてはならないのが、できなくてもどかしい。主人が危険にさらされている。それなのに他人任せで申し訳ない気持ち。声をあげたくてもあげられない人がいることを伝えたかった。夫は「国益だと信じてやるしかない」と言う。それって、戦争の時代に戦地に向かっていった方々と同じ。夫は「きれいごとでは国は守れない」ともいう。そうかもしれないけれど、その国民の命を守る自衛官も国民だということを考えてほしい。一人一人には家族もあるのに。外国の方の命を奪うことで、本当に平和を守れるのか。

小さな子どもが2人いる
父親を持って行かれたらどうなるか
自衛隊員の命を大事にしない安倍さんを許せない

【陸上自衛隊の妻の母】隊の中にいる娘婿は、「自分は中にいるから不平不満は言えない」と言っている。毎日がとても不安。これからのことが心配でならない。まだ若いし、小さな子どもが2人いる。やっとささやかな幸せを得たのに、これでパパを持って行かれたらどうなるか。もし危険な任務に就いたときにどうすればいいのか? 帰ってきて自殺する隊員も多いと聞いて不安。もし武器を使用したときに責任を問われることもありうると知った。とても許せない。どうしてこうしたことがまともに議論されていないのか。自衛ではなく、他の国の防衛のために、アメリカとの約束を優先するためという狙いが見え見え。安倍さんも許せないし、その側近も許せない。国会議員の原点はどこにいったのか。自分の保身しか考えていないのではないか。昔は自民党にも立派な人がいたのに。なんとか廃案にしたい。阻止してもらいたい。自衛官の命を大事にしてもらいたい。戦前、戦中、戦後の苦労を知ると、戦争を許してはならない。憲法9条は本当に大事なもの。

息子が武器をもって戦うとは思ってもみなかった
もし人を撃ったときに、メンタルがおかしくなってしまうのではないか

【陸上自衛隊員の母】息子は、「なにかあったらいくつもりでいる」と。「行くしかない」とも言っている。小さい子供が2人いるのに。息子が武器をもって戦うとは思ってもみなかった。これから派遣されると思うと心配。もし人を撃ったときに、メンタルがおかしくなってしまうのではないか。早朝から深夜まで働いている。息子に「やめられないの?」と聞いたが、「やめられない」と。住宅ローンもあって、代わりの仕事も見つけられないだろう。最高裁の元判事まで違憲であると言っているのに、本当に法案は可決されてしまうのですか。どうすればいいのでしょう。

家族まで表現の自由が制約される

【陸上自衛隊員(20代)の婚約者】彼と付き合う前から、私は秘密保護法にも反対していて、デモにも参加したことがあった。付き合い始めて、彼から「そういう政治的な活動からはきっぱり手を引いてくれ」「もしバレたら婚約破棄する」と言われた。付き合っているだけで、自由がない。「政治的な活動に関わっている人間がいると、出世に差し支える。『不穏分子』と言われる」と言って不安がっている。家族まで表現の自由が制約される。彼は、「中国が攻めてくる」「仕事だ。自分たちの役割は防衛だ」と思い込んでいる。彼は、自衛官は「精神教育」を受けているといっている。好戦的な著名人の話を繰り返し聞かされている。彼がそのように信じ込まされているのがやりきれない思いがする。脅威を煽り立てるようなやり方が、あまりにも行き過ぎている。

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井上 伸雑誌『KOKKO』編集者

投稿者プロフィール

月刊誌『経済』編集部、東京大学職員組合執行委員などをへて、現在、日本国家公務員労働組合連合会(略称=国公労連)中央執行委員、労働運動総合研究所(労働総研)労働者状態分析部会部員、福祉国家構想研究会事務局員、雑誌『KOKKO』(堀之内出版)編集者、国公一般ブログ「すくらむ」管理者。著書に、山家悠紀夫さんとの共著『消費税増税の大ウソ――「財政破綻」論の真実』(大月書店)がある。ここでは、行財政のあり方の問題や、労働組合運動についての発信とともに、雑誌編集者としてインタビューしている、さまざまな分野の研究者等の言説なども紹介します。

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