日本が富裕層人口の増加でアメリカ抜き初めて世界一に(2016年対前年比)、アベノミクスで富裕層の資産は増加し下位90%は減少

  • 2016/12/29
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クレディ・スイスが12月9日、「2016年グローバル・ウェルス・レポート」を発表しています。そのプレスリリース等の一部です。

○日本は国別で前年に比べ最も高い伸び率を示し、総額3兆9,000億米ドルの富の増加を達成。2番目に伸び率が高かったのは米国で、1兆7,000億米ドルの増加。

○日本のミリオネア(資産総額100万米ドル超の富裕層)の数は2015年の2,088,000人から増加して2016年には2,826,000人。738,000人増は世界最大の増加数。世界2位を維持。

 

上記の「世界の富のピラミッド」にあるように、世界の成人人口のわずか0.7%の富裕層が、世界の富の45.6%を独占しているわけです。

そして、世界トップ1%、10%の日本の富裕層人口は以下です。(※下の表は、クレディ・スイスの「2016年グローバル・ウェルス・データブック」に掲載されているものです)

上の表を一目で分かりやすくするため、トップ3の日本とアメリカとドイツの富裕層人口の増加をグラフにしてみたものが以下です。

富裕層の対前年人口増加で2016年に日本はアメリカを抜いて初めて世界一になっています。これまで、「増加率」ではアベノミクスの1年目で世界一を達成していますが、富裕層人口増加数では初めての世界一です。

そして、このクレディ・スイスのデータをもちいて、アベノミクスの始まる前の2012年を100にして、2016年の富裕層上位1%と下位90%の富のシェアをグラフにしたものが以下です。アベノミクスを早くやめさせなければ、貧困と格差は拡大するばかりです。

井上 伸雑誌『KOKKO』編集者

投稿者プロフィール

月刊誌『経済』編集部、東京大学教職員組合執行委員などをへて、現在、日本国家公務員労働組合連合会(略称=国公労連)中央執行委員(教宣部長)、労働運動総合研究所(労働総研)理事、福祉国家構想研究会事務局員、雑誌『KOKKO』(堀之内出版)編集者、国公一般ブログ「すくらむ」管理者、日本機関紙協会常任理事(SNS担当)、「わたしの仕事8時間プロジェクト」(雇用共同アクションのSNSプロジェクト)メンバー。著書に、山家悠紀夫さんとの共著『消費税増税の大ウソ――「財政破綻」論の真実』(大月書店)があります。

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