女性・子ども・都民の暮らしを破壊する核武装都市ねらう小池百合子氏

  • 2016/7/28
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現代の戦争の実相は、高遠菜穂子さんが繰り返し指摘されているように、戦争を実際に遂行する人間そのものも破壊します。それは、以下の記事にある米兵の現実を見れば明らかです。

4歳の女の子、7歳の男の子、ロイター記者も「無差別殺人」が米兵のイラク戦争の日常=「戦争法案」がもたらす日本の若者の近未来
安倍政権の戦争法案(集団的自衛権行使)がもたらす惨禍 -「対テロ戦争」で若い命失い一般市民の犠牲を世界に拡散する|高遠菜穂子さん

また、以下のように、軍隊は罪のない子どもらの命を奪うとともに、軍隊は女性も住民も兵士自身も守りません。

シリア空爆で子ども105人含む一般市民226人を殺戮したフランス加わる有志連合、罪のない子どもの命を無差別に奪う空爆という名の国家によるテロ、「テロ根絶」のためには「空爆根絶」「対テロ戦争根絶」こそ必要
27分ごとに発生する米兵の性暴力で女性兵士の3割がレイプ被害 – 軍隊は女性も住民も兵士自身も守らない

そして、安倍政権による戦争法強行で「テロ標的ランク上がる日本」となっています。

戦争法可決で「平和主義捨てた日本」と海外メディアは報道、自衛隊「駆けつけ警護」は戦闘不可避、テロ標的ランク上がる日本、憲法9条を守るだけでなく「戦争とテロを止める国」へ|高遠菜穂子さん

こうしたなかの今回の都知事選。首都東京のテロ標的ランクを最も上げてしまうことになるのは、小池百合子氏です。そのことはすでに以下で紹介してきました。

小池百合子都知事候補の公式サイトに「東京に核ミサイルを」「核武装を」「急げ軍法会議」「少子化の最大の原因は頼もしい男性が減っていること」、そして子どもの命奪う #小池百合子さんの保育政策は危険です
小池百合子氏の正体=「社会保障が日本を危なくする」と言い侵略戦争肯定で1ミリの領土のため国民の血流す改憲めざしヘイトスピーチ連発の極右政治家、辺野古基地反対の沖縄を蔑視、夫婦別姓反対、女性は自助の精神養え

こうした指摘が当たっていることを象徴する写真を見つけました。

上の写真は、時事通信のサイトに今でも掲載されているもので、「ニコニコ超会議」の自衛隊ブースでの撮影で、写真のエトキには、「戦車のハッチから顔を出し、笑顔で敬礼する自民党の小池百合子広報本部長(千葉市)(2013年04月28日)」とあります。そのときの動画もdailymotionのサイトで確認することができます。

上野千鶴子さんが以下のツイートをしています。まったく同感です。

そして、上野千鶴子さんは昨日、鳥越俊太郎さんを応援演説しました。その文字起こしを、明日少女隊さんのフェイスブックから以下転載させていただきます。

石原都知事以来、16年間にもわたり、東京の教育現場では、自由な発言が許されない暗黒の時代が続いています。

私自身も、石原都知事認定危険有害人物として、東京都の公的な行事には一切参加させてもらえなくなりました猪瀬・舛添都知事は、後継政権で、事態は変わりませんでした。この後、自民党の政治家が、政治家になったら、必ずこの状態が引き継がれます。

私たちは、この暗黒都政をこの後も続けるんでしょうか?

この間、増田候補にお会いした時に、「老後はどうされるんですか?」と聞いたら「岩手に帰ります」と答えられたとのことです。どうぞお早めにお帰りください。

私自身は、これまで女を政治にと戦ってまいりました。だが、言わなければならない。女なら誰でもいいのか?

女性たちが被害に遭ってきた夫婦別姓選択制に反対するのは、女性政治家高市早苗です。

小池ゆりこさんは、防衛省の首長として、タカ派、核武装も辞さないタカ派として軍備の強化を求めています。

かつ、小池さんは、「新しい歴史教科書をつくる会」の推薦を受けました。このままだと、教育委員会は保守化したまま、今度は東京都内の教科書採択の時に、育鵬社の教科書が採用されるかもしれません。こんなこと、許してはならない。

日本会議とも近い小池さん。初の女性都知事の顔を上野は見たい、でもそれは決して小池さんではない。

この東京の空気を変えて欲しいと思います。風通しの良い、教師と子どもが自由に発言できる、そういう都会に変えて欲しい。

教師が自由に発言できない中で、主権者としての子どもの教育なんかできるわけがないんです。

女と子どもに優しい東京都。そして、障害者に優しい東京都。

東京都の流れを変えることができるのは、鳥越俊太郎さんしかいません。
(明日少女隊さんのフェイスブックより転載)

 

それから、三井マリ子さんがブログで次のように指摘されています。

小池ゆり子候補と日本会議

私は日本会議系の政治家を恐れる。

彼・彼女らは、改憲、元号法制化、国民の国防義務化、夫婦別姓反対などバックラッシュ(反動)の先兵である。「優勢」と報道される都知事候補小池ゆり子さんは、その日本会議につらなる政治家だ。

日本会議は、とりわけ男女平等が嫌いである。夫婦同姓を強制する現民法を改正して夫婦別姓を選択できるようにしようという動きに対しては、「夫婦別姓は家庭を崩壊する」という。これが本当なら、西欧諸国はとっくに消滅しているはずだ。こんなデマゴーグに252万もの署名を集めたというから、この国はどうなってしまったのだろうか、と改めて思う。

地方議会の日本会議系議員たちは、「議会質問」という名で行政に圧力をかけ、職員たちを震えあがらせる。この手口で、男女共同参画推進条例が骨抜きにされた自治体がいくつかある。

この系列の政治家の国会での集合体が「日本会議国会議員懇談会」で、副会長が小池さんだ。『日本会議・日本会議国会議員懇談会設立十周年記念大会』では、「誇りある国づくりのため、皆様の叡智を結集していただけますよう祈念しています。貴会議の今後益々のご発展と、ご参集の皆様の尚一層のご健勝をお祈り申し上げます」と挨拶している。

国連は、こうした日本のバックラッシュを懸念して、日本政府に対する「所見」でこう指摘している。

「委員会は、締約国において男女間の不平等が根強く存在しているにもかかわらず、女性の人権の認識と促進に対する『バックラッシュ』が報告されていることに、懸念を有する。」(2009年8月、国連女性差別撤廃委員会CEDAWの総括的所見 第29項)

都知事候補のなかで、男女平等政策や人権政策に強い関心を寄せているのは、私の見るところ鳥越俊太郎さんである。彼は、「社会的に不利な立場の人々」のために働いてくれそうな気がする。

(三井マリ子さんのブログより転載)

 

また、大脇友弘さんはフェイスブックで次の紹介をされています。

鳥越俊太郎さんのお父さん俊夫氏は、わが「社会福祉法人 福岡ひかり福祉会」の前身「ひかり共同作業所運営委員会」の初代運営委員長として、その運営と法人化にご尽力いただいた方です。
お父さんの思い出と出馬の決意を、俊太郎さんは以下のように語っています。
相模原のあの事件、決して「個人の異常な行動」として還元しては考えられない・・・。そんなこの国で、ヘイトがのさばらないように、差別が助長されないように…、社会的弱者の声を聞き、優しい社会を作るために、ぜひ、シェアして鳥越俊太郎さんを東京都知事に押し上げてください。
(追記:鳥越俊夫氏は、社会福祉法人化という困難な事業を、関係者の団結を一番大事にしながら、最後は病床から指導してくださいました。氏亡き後の法人化の取り組みで、鳥越俊太郎氏はご多忙の中、講演会の講師として駆けつけていただき尽力してくださったことも、付け加えておきます。)

鳥越俊太郎氏演説詳報(22日)「東京都からはっきりと『反安倍』の旗を立てます」
動画 (45分以降)
「・・・・ひとつだけ、ひとつだけ今日は時間もありますので個人的な話をさせてください。やや個人的な、私の父親の話。

私の父親は俊雄といいます。その俊の一字をとって、私は長男ですので俊太郎という名前がついたんです。これが俊太郎のいわれでございますが、父親は私が生まれたときは、九州大学の精神科の病棟に入院していました。私と母親は産婦人科に入院しておりました。そこで私が生まれました。

なぜかといいますと、私の父親は大学を出て企業に入って、現場にきたところいろいろないじめにあい、そこで、本来持っていたんでしょうね、神経症を発症しました。

そのためにお寺に入って修行をしたり、いろいろなことをしてなんとか治そうとしましたけれども、一生、やっぱり病は治ることはなかったんですね。

それで、私はそういう弱い父親のようにはなりたくないと思って、私の父親は73歳で亡くなったんですが、亡くなるまでほとんど話をしておりません。父親と背中を向けて生きてきました。

しかし葬式の日に、あるグループが弔辞を読みにやって来ました。それは心身障害者、精神障害者と身体障害者のメンバーが、私の父親の霊前で弔辞を読んでくれました。

私はちょっと意味が分からなくて、帰って母親に聞きました。「あれは何なの」と。そしたら母親が言いました。私はね、お父さんがいつ自殺するかもしれないとはらはらしながら生きてきたんだよ。今日のあれは、お父さんが最後にやった仕事、ひかり共同作業所、福岡は共同作業所の出発点です。全国に広がっていく最初のスタートです。ひかり共同作業所、つまり身体障害者、精神障害者、心身障害者の皆さんが、自分たちで共同作業所を作って、そこで物を作って売ると。そういう仕事を、今は全国どこにいってもありますけれども、初めて福岡で立ち上げたときの運営委員長、立ち上げ人があなたのお父さんだよというふうに母親に言われたんです。

そのとき私は初めて父親の人生が見えてきました。ああ、父親は自分が弱さを持っていたために、人のために、弱者のために自分の全身全霊をなげうって、自分の身体をなげうってでも助けに行こう、助けになろうと思って生きてきたんだなあということを、はじめて私はこのとき悟りました。

私はその後、その父親の血が私の中にも流れているということを知ります。だから私はこうしてここにいるんです。私は父親の、弱者、弱い人、そういう人たちにちゃんと視線を送り、ちゃんと手を差し伸べて、そしてその人たちの声を聞き、そしてそれに対して答えを出す。そういう仕事を私は任されたんだということを、今日、今ここで初めて私は申しあげます。ありがとうございます。

だから私は、単に都知事選に出て来たわけではなくて、私の人生がここに来るようにできていたんですよ。いいですか。私はここに立つべくして立っている。そう思っています。運命ですこれは。ありがとうございます。運命ですから戦います。」

大脇友弘さんのフェイスブックより転載

 

こうして見てくると、今回の都知事選は、首都東京のみならず、今後の日本の進路にも大きくかかわるものだということが分かります。(※以下、鳥越俊太郎さんの政策関連の画像等を紹介しておきます)

きむらゆいさんのツイート画像をおかりして時事通信の画像とひとつにしてみました。

▼鳥越俊太郎さんのサイトから

▼鳥越俊太郎さんのフェイスブックから

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井上 伸雑誌『KOKKO』編集者

投稿者プロフィール

月刊誌『経済』編集部、東京大学教職員組合執行委員などをへて、現在、日本国家公務員労働組合連合会(略称=国公労連)中央執行委員(教宣部長)、労働運動総合研究所(労働総研)理事、福祉国家構想研究会事務局員、雑誌『KOKKO』(堀之内出版)編集者、国公一般ブログ「すくらむ」管理者、日本機関紙協会常任理事(SNS担当)、「わたしの仕事8時間プロジェクト」(雇用共同アクションのSNSプロジェクト)メンバー。著書に、山家悠紀夫さんとの共著『消費税増税の大ウソ――「財政破綻」論の真実』(大月書店)があります。

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