鳥越俊太郎都知事候補の第一声に東京在住の一人の大学院生として奥田愛基さんが訴え「路上暮らしの人、LGBTの人、シングルマザー、障害者、外国の人、多様なみんなに都政を取り戻そう」

  • 2016/7/14
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(※上記の写真はヤベシンタさんのツイートからです)

きょう10時半に新宿駅東南口で鳥越俊太郎東京都知事候補が第一声。奥田愛基さんがかけつけ、次のように訴えました。(※文責=井上伸)

SEALDsは実質的に参議院選挙で活動を止めてしまったので、きょうは東京に住む大学院生、たった一人の人間として来ました。

本当を言うと、宇都宮さんの話があって、古賀さんの話があって、石田純一さんの話があって、今回の都知事選にはかかわらないと思っていました。

僕、宇都宮さんの政策をすごいと思っていたし、宇都宮さんの人柄にも尊敬していたし、前回2013年の選挙のときもいいなと思って見ていたので、今回の都知事選もどうなるかと思って見てました。なので、正直、応援してと言われても3回断りました。

でも、昨日の鳥越さんと宇都宮さんがちゃんと話し合った結果、宇都宮さんの政策を引き継いで鳥越さん一本にしていくという宇都宮さんの決断を見て、きょうここに立ちました。

19歳になるとき東京に来ました。思えば大学生になったのが2011年。東日本大震災があったときでした。原発事故があって、これから社会はどうなっていくんだろうって、すごく考えました。僕、バブルが崩壊したあとに生まれて来たけれど、これからの社会、本当に未来があるのかって。若い世代が大人になるときに、自分の子どもが生まれるときに、本当に未来の世代に、自分の子どもたちに胸張って社会を渡せるかって、すごく考えました。

僕、1年間、東北、福島にも行ったし、原発事故の様子も見て来ました。思い出すのは、東京駅で夜行バスでボランティアに行くときに、そこで路上に寝ているおじさんたちがいるんですよね。ボランティアとして東北に行ったけど、でも東京にだって困っている人はたくさんいる。

僕、沖縄にも住んでたけど――沖縄でちっちゃい島に住んでました――その沖縄の島に、東京で疲れた人達がいっぱい来るんですね。「仕事で疲れた」とか、中小企業のいいとこの社長さんに近いような人達が「俺、なんで生きてんだろう」とか、「なんで働いてるんだろう」とか言うんですよね。でもこれなんか変じゃないですか? 東京って街は冷たい街かもしれないけれど、それでも多様性の街でもあると思うんですよ。僕はその可能性を信じたい。正直、東京ってどうなんだと思うところたくさんある。震災の復興がままならないままに、オリンピックで盛り上がっている東京ってどうなんだとか、ありますよそりゃ、言いたいことは。

けれど、そうはいったって始まらないし、やはり当事者になって、この社会のことを考えないと、文句言っているだけじゃ変わらないんですよ。

鳥越さんはみんなの声を聴いて都政をやってくれると思う。ワンマンで上からじゃなくて、みんなの力が必要な人だと思うんですよ。

だから今回の都知事選は、鳥越さん大丈夫とかはすに構えてないで、力を貸して欲しいと思うんですよ。だから俺、ここに来ました。こんな俺でもなんかできることがあるんならと思って来ました。みなさんもそうですよね。みんなのための都政をやりましょうよ。東京ってのは可能性の街ですよ。時代の最先端を行く街ですよ。歴史がある街ですよ。もう一回東京をみんなのために取り戻しましょう。

やろうと思えば、みんなのお金、この税金を使って、世界一の保育システムを作ることだってできるだろうし、この街にはLGBTの人も住んでいるし、シングルマザーの人も住んでるし、障害者の人も住んでるし、外国の人も住んでるし、限られた誰かのためだけの東京じゃなくて、みんなのための東京にしましょうよ。

なので言いたい。今回、僕がしゃべるのは最初で最後だと思います。なんでかって、だってみんなの声が聴きたい。参議院選挙のときにやっぱり、候補者の選び方でもいろいろ違和感あったし、やっぱ政治家の人ばっかりしゃべってたし、でもそういう選挙のやり方とかも変えていきましょう。自分たちの選挙にしましょう。自分たちの政治にしましょう。よろしくお願いします。(※下の写真は姫井二郎さんのツイートからです)

そして、鳥越俊太郎都知事候補は、「私は報道現場で仕事し、当事者にはなりませんでした。しかし、アウトサイダーで外から見ているだけでいいのかという気持ちが芽生えました。『みんなに都政を取り戻す』気持ちで、『住んでよし、働いてよし、環境によし』の東京をつくりたい。昨日、宇都宮さんと話をしました。『“困った”を希望に変える』というキャッチコピーを使わせていただくと話をしました。安倍政権のもと格差、非正規雇用が増えています。『働いてよし』の東京にしたい。みなさんの声を聴かせて欲しい。私は、耳を傾ける都知事になります」と訴えました。

井上 伸雑誌『KOKKO』編集者

投稿者プロフィール

月刊誌『経済』編集部、東京大学教職員組合執行委員などをへて、現在、日本国家公務員労働組合連合会(略称=国公労連)中央執行委員(教宣部長)、労働運動総合研究所(労働総研)理事、福祉国家構想研究会事務局員、雑誌『KOKKO』(堀之内出版)編集者、国公一般ブログ「すくらむ」管理者、日本機関紙協会常任理事(SNS担当)、「わたしの仕事8時間プロジェクト」(雇用共同アクションのSNSプロジェクト)メンバー。著書に、山家悠紀夫さんとの共著『消費税増税の大ウソ――「財政破綻」論の真実』(大月書店)があります。

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