日本がもし100世帯の村だったら37世帯は貯蓄ゼロです。日本がもし100人の村だったら10人が村全体の富の41%を独占し16人を貧困で苦しめるアメリカに次ぐ格差と貧困が深刻な村です。

  • 2016/4/28
  • 日本がもし100世帯の村だったら37世帯は貯蓄ゼロです。日本がもし100人の村だったら10人が村全体の富の41%を独占し16人を貧困で苦しめるアメリカに次ぐ格差と貧困が深刻な村です。 はコメントを受け付けていません

日本がもし100世帯の村だったら
37世帯は貯蓄ゼロです。

日本がもし100人の村だったら
10人が村全体の富の41%を独占し
16人を貧困で苦しめる
アメリカに次ぐ格差と貧困が深刻な村です。

以前のエントリー「18~19歳の74%が「憲法9条、変えない方がよい」、59%が「格差、行き過ぎてる」=アベノミクスで富裕層上位40人の資産は倍増(2016年14.5兆円)、貯蓄ゼロは466万世帯増(全世帯の37.4%が貯蓄ゼロ)」に対して、「日本は他国と比べて格差はあまり拡大していない国だ。ウソをついてはいけない」との指摘がありましたので、日本の現状を上記のように紹介してみました。

最初の「日本がもし100世帯の村だったら37世帯は貯蓄ゼロです」のデータは、金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」から求めることができ、詳細データは以下の表になります。

上の表にあるように、「金融資産非保有」=貯蓄ゼロ世帯は37.5%にのぼっているのです。

次の「日本がもし100人の村だったら10人が村全体の富の41%を独占」のデータは、ピケティ氏らの「世界の富と所得のデータベース」で求めることができます。日本の直近の数字は2010年の数字なので、各国の2010年における「富裕層上位10%が全所得に占める割合」を国際比較したグラフが以下になります。

上のグラフにあるように、アメリカが48%と断トツですが、日本は41.57%とアメリカに次ぐ格差社会なのです。よく日本の格差はそんなに拡大していないなどと言われることがありますが、2010年の時点ですでにアメリカに次ぐ格差の大きい国で、このあとアベノミクスで富裕層上位40人の資産は倍増し貯蓄ゼロは466万世帯も増えていますから、さらにアメリカに近づき格差が大きく拡大していることは明白なのです。そして、格差拡大とともに、日本はアメリカに次ぐ貧困大国なのです。

井上 伸雑誌『KOKKO』編集者

投稿者プロフィール

月刊誌『経済』編集部、東京大学教職員組合執行委員などをへて、現在、日本国家公務員労働組合連合会(略称=国公労連)中央執行委員(教宣部長)、労働運動総合研究所(労働総研)理事、福祉国家構想研究会事務局員、雑誌『KOKKO』(堀之内出版)編集者、国公一般ブログ「すくらむ」管理者、日本機関紙協会常任理事(SNS担当)、「わたしの仕事8時間プロジェクト」(雇用共同アクションのSNSプロジェクト)メンバー。著書に、山家悠紀夫さんとの共著『消費税増税の大ウソ――「財政破綻」論の真実』(大月書店)があります。

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