「最低賃金1500円」求め若者がデモ、日本の最賃は先進主要国の半分程度、「最低生存水準を下回っている」と国連も指摘

  • 2015/12/13
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毎日新聞の報道です。(※▲上の写真も毎日新聞のサイトからです)

 

最低賃金
「1500円に」引き上げ求め若者がデモ 東京
毎日新聞2015年12月13日18時42分

政府が掲げる最低賃金1000円(時給)への引き上げでは生活苦は解消されないとして、最低賃金1500円の実現を求めるデモが13日、東京都内で行われた。主催者発表で約500人が参加した。

デモは大学生や20?30代の非正規労働者などでつくるグループ「AEQUITAS」(エキタス=ラテン語で公正の意味)が企画。参加者は東京都新宿区の柏木公園を出発し、「最低賃金今すぐ上げろ!」「中小企業に税金回せ!」などと訴えながら、約1時間半かけてJR新宿駅周辺などを練り歩いた。

エキタスは大幅な最賃引き上げを求め、すでに10月17日、都内で約700人が参加するデモを実施。20日に福岡市と名古屋市、23日に札幌市でも同様のデモが計画されている。

上のグラフは、OECDによる各国の最低賃金の実額(時給、米ドル)です。日本は、7.21ドルと、トップのオーストラリアの14.98ドルの半分以下です。

また、上のグラフは、OECDによる最低賃金の購買力平価換算の時給(米ドル)です。日本は7.3ドルで、トップのリクセンブルクの12.4は、日本の1.7倍ですから、実額で比較しても購買力平価換算で比較しても日本の最低賃金は先進主要国で最低のレベルにあるということです。そして、以下の指摘です。

 

国連が衝撃の指摘
日本の最賃は「最低生存水準を下回っている」
「しんぶん赤旗日曜版」2014年1月12日号

国連の社会権規約委員会は2013年5月17日の見解

「委員会は日本の最低賃金の平均水準が最低生存水準および生活保護水準を下回っていること、並びに生活費が増加していることに懸念を表明する」「労働者およびその家族に相当程度(ディーセントワーク)の生活を可能にすることを確保する観点から、最低賃金の水準を決定する際に考慮する要素を再検討することを要求する」

それから上のグラフ(※全労連「目からウロコ、日本の最賃は世界の非常識?!~最賃1000 円以上、全国一律の要求こそ、グローバル・スタンダード」より)は、一般的な賃金水準と比べた最低賃金の水準です。日本は37%です。EU議会が目標にしている60%にするには、23ポイント引き上げる必要があります。今年度の全国加重平均が798円ですから、EU議会の目標でも1300円にする必要があるということになります。

井上 伸雑誌『KOKKO』編集者

投稿者プロフィール

月刊誌『経済』編集部、東京大学職員組合執行委員などをへて、現在、日本国家公務員労働組合連合会(略称=国公労連)中央執行委員、労働運動総合研究所(労働総研)労働者状態分析部会部員、福祉国家構想研究会事務局員、雑誌『KOKKO』(堀之内出版)編集者、国公一般ブログ「すくらむ」管理者。著書に、山家悠紀夫さんとの共著『消費税増税の大ウソ――「財政破綻」論の真実』(大月書店)がある。ここでは、行財政のあり方の問題や、労働組合運動についての発信とともに、雑誌編集者としてインタビューしている、さまざまな分野の研究者等の言説なども紹介します。

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