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パリ同時テロから3週間、小学校への空爆など47人の子ども含む122人の罪なきシリア・イラク市民をフランス等有志連合が殺戮、安倍首相「フランスと日本は常に共にある」と「強い連帯の意を表明」
- 2015/12/4
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- パリ同時テロから3週間、小学校への空爆など47人の子ども含む122人の罪なきシリア・イラク市民をフランス等有志連合が殺戮、安倍首相「フランスと日本は常に共にある」と「強い連帯の意を表明」 はコメントを受け付けていません
パリ同時テロ(11月13日)から3週間が経過しました。
そして、フランスはシリアとイラクへの報復空爆を11月15日から開始し、イギリスとドイツも軍事行動を拡大。イギリスもシリアへの空爆を開始しています。
Airwarsのサイトによると、フランスの報復空爆が11月15日に始まってからの有志連合による空爆での罪なき民間一般市民の死者数は以下の通りです。(※人権シリアネットワークのサイトにある有志連合の空爆による11月の死者を見ると、驚くべきことに一般の民間市民だけが犠牲になっています)
▼シリア
11月15日 空爆による罪なき市民の死者3人
11月16日 空爆による罪なき市民の死者26人(うち子ども4人)
11月17日 空爆による罪なき市民の死者1人
11月18日 空爆による罪なき市民の死者10人
11月19日 空爆による罪なき市民の死者13人
11月20日 空爆による罪なき市民の死者1人
11月25日 空爆による罪なき市民の死者2人
▼イラク
11月19日 空爆による罪なき市民の死者13人
11月25日 フランスがモスルのファティマザーラ小学校を空爆し28人の子どもを殺戮
11月26日 空爆による罪なき市民の死者17人(うち子ども8人、女性2人)
12月1日 空爆による罪なき市民の死者8人(うち子ども7人、女性1人)
合計 122人(うち子ども47人)
Airwarsのサイトには、フランスなど有志国連合の空爆で殺戮された子どもらの写真も掲載されています。
現地のニュースでは動画でも配信されています。(※閲覧注意。正視できないとても悲惨な動画ですので注意ください。しかし、この子どもらに対する残虐な殺戮に対して、安倍首相が「フランスと日本は常に共にあります」と「強い連帯の意を表明し」ていることを私たちは忘れてはいけないと思います)
パリ同時テロの犠牲者130人、そして、報復空爆によるこの3週間で子ども47人含む122人の犠牲者。ジャーナリストの西谷文和さんのツイートでの指摘を紹介します。
一昨日のCNNは(スレマニのホテルではなぜかCNNと地元放送しか映らない)、なぜ仏でテロが起きたかについて論じていた。「仏のムスリム人口は7〜8%。しかし刑務所内のムスリムは70%」「仏のムスリムはアルジェリア、モロッコなどからのアラブ系。英はバングラ、パキスタンなどアジア系」
— 西谷文和 (@saveiraq) November 26, 2015
つまり「仏のムスリムは同じアラブなので、シリアやイラクに参戦して戦う人が多い。対して英はムスリムではあるがアジア系なので、イラクやシリアに行く人が少ない」という解説。確かにムスリムの犯罪率が高いのは、相対的に貧困で差別されているからだろう。しかし根本的な原因が抜けているのでは?
— 西谷文和 (@saveiraq) November 26, 2015
根本的な原因、それは仏軍の容赦ない空爆だ。シリア、イラクへ米とともに7〜8千回。IS兵士だけではなく、一般市民をも殺戮しているからテロが発生した、ことを指摘しない。IS兵士となって実戦を経験してから、仏に帰国した若者は、その空爆で殺される「同じアラブ人」を見ている。
— 西谷文和 (@saveiraq) November 26, 2015
実際に犯人は「オランドが空爆するからだ」と叫んでいたという。この事実をCNNは伝えないで、「仏の社会構造」のせいにしている。「オランドこそテロリストだ!」という仏市民が、パリでデモをすることを願う。いやパリだけではなく、米英独日その他世界の都市で「空爆やめろ」という声が必要。
— 西谷文和 (@saveiraq) November 26, 2015